メキシコからこんにちは
薫です。
今日は、ヌエボレオン州での回復者の血漿を使った治療についてと血漿を取る条件が発表されましたので、お伝えします。
7月4日までの新型コロナウイルス状況
7月4日までの累計陽性者は、252,165人で、26,075人が現在治療中です。検査結果待ちが74,387人います。
24時間以内の新たな新型コロナウイルス陽性者は6,914人、死者は新たに523人と記録されました。
■6月17日からの患者数・死亡者数推移グラフ
ヌエボレオン州の状況
1日の新規感染者数は715人を記録しました。1日の死亡者は
18人でした。回復者は8670人で総感染者数の65%となっています。一方で、治療中の方は4,628人(35%)です。
■NL州記者会見
患者の自宅療養率は77%、入院治療は23%となっています。
■州の統計結果
全国区の統計は、私立の医療機関での結果は含まれておらず、感染者が急激に増えているヌエボレオン州でも6,843人で全国で12位と記録されていますが、少しずつ順位を上げてきています。
しかしながら、ヌエボレオン州は独自の統計を取っており、それには私立での検査結果も含んでいます。それによると13,754人まで感染者が増えており、全国でも第3位になりました。
■ヌエボレオン州死亡者の詳細(男女比=65%:35%)
左下グラフ:死亡者が出た病院とその人数
右下グラフ:死亡者の居住地
■死亡者について
感染者数の増加に伴い、死亡者数も徐々に増えてきています。7月4日は18人の方がお亡くなりになり、その中には3人もの基礎疾患のない健康な方々(24歳男性、36歳男性、41歳男性)が含まれていました。
■ヌエボレオン州 回復者の血漿を使った治療
さて、ヌエボレオン州に居住しながら万が一新型コロナにかかり重症化した場合、メトロポリタンエリアの各病院(私立サン・ホセ病院を含む)では、積極的に回復者の血漿を使った治療を行っています。
現在のところ、血漿提供者は161人で167人の重症患者の命を救ってくれています。
(手話通訳の方が映っていますが、出っ放しだったのですみません)
提供者の条件も確定しています。
・PCR検査で陽性であったことの証明
・すでにPCR検査で陰性であり、28日以上無症状であること
・SARS CoV2の抗体ができていること
・持病のない健康な成人で65歳以下であること
・体重は50kg以上あること
・女性の場合は、出産・流産経験がないこと
■血漿投与方法
1回の提供で600mlの血漿が採取でき、これを200mlに分けて投与します。
初めの1回で200ml、8時間後に400mlを1回で投与(各病院の方針により違いあり)
■血漿での治療を行う理由
血漿を使用した治療は、昔からある治療で今までもスペイン風邪、SARS, MERS、鳥インフルエンザ、エボラで使用され、死亡率を下げてきたものであり、今回の新型コロナでも世界中でその有効性と安全性が確認されているとのことです。
■治験の成功が発表された医療雑誌
・Journal of American Medical Association 3月27日と4月15日の2回にわたり血漿の治験結果が発表され、非治験者5人に対して呼吸器系の使用減少と肺の白い影が減少したことがレントゲンんで確認されています。
・4月28日発表のThe US National Academy of Sciencesでも10人の患者に対しての治験成功例が載っています。
と、いうことが7月4日のヌエボレオン州保健省の公式記者会見で発表されました。
ヌエボレオン州もメキシコの他の地域同様に、これからますます感染者が増えていくことが予想されます。
かからないのが一番ですので、気をつけましょうね。
では、また!応援よろしくね。
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