ヌエボレオン州独自のリスク信号採用

メキシコからこんにちは

薫です。

新規感染者数や死亡者数は相変わらず多いにもかかわらず、6月1日から一部で経済活動が再開されます。

ヌエボレオン州の保健省省長は、これから先がさらに感染者、死者数ともに増加し、医療崩壊も起こり得る状態になるだろうとしています。

5月30日までの新型コロナウイルス状況

5月30日までの累計陽性者は、87,512人です。24時間以内の新たな新型コロナウイルス陽性者は2,885人、死者は364人となりました。

6月1日から信号を使い、経済再開を開始していきますが、サカテカス州を除きすべての州で赤信号状態と認定されました。これは、今までと変わりなく必要不可欠な活動以外は活動を控えるという意味です。

メキシコ州別患者数累計推移グラフ

現在の陽性患者数（累計者から回復者を引いたもの）

メキシコ国内累計死者数マップ

死亡者数はメキシコシティ、メキシコ州、バハ・カリフォルニア州に集中しています。

元記事

ヌエボレオン州の状況

前日比　新規感染者+89人、死亡者+５人、回復者+95人(累計感染者数の56％）となっています。

NL州記者会見

今日のNL州の保健当局記者会見の内容です。

連邦政府が発表している公式感染者数は1361人で国内第19位となっていますが、州が独自に私立機関での検査結果も含めてまとめた統計によりますと、感染者は2,714人で全国8位に位置しており、来週月曜日、6月1日からの経済一部再開を大きく懸念しています。

○入院患者は現在のところ合計232人です。

○感染者の男女比は、変わりなく男性が56％、女性が44％です。

■24時間以内の死亡者の詳細

24時間以内に５人がお亡くなりになりました。

1. 19歳　男性　腎臓疾患

2. 76歳　女性　基礎疾患なしの健康体

3. 46歳　男性　基礎疾患なしの健康体

4. 49歳　男性　高血圧・糖尿病

5. 70歳　男性　高血圧・糖尿病・肥満

■ヌエボレオン州・市町村別死者数

死亡者の男女比（円グラフの紫が男性、黄色が女性）と死亡者の居住場所別となっています。

■サビナス・イダルゴ病院建設現場でのクラスター

サビナス・イダルゴに新型コロナウイルス患者を専門とする病院が建設中で、現在のところ90％まで建設が完了しています。

しかし、建設作業員300人のうち58人の感染が確認されました。今のところ150人ほどの検査が終了しています。残りの検査を進める間、また保健当局からの今後について方向性が示されるまで、建設は中止されます。

新型コロナウイルス専門病院が感染する前にクラスター現場になってしまうとは、なんとも皮肉なものですね。

元記事

■サンペドロ市内のショッピングモール再開について

サンペドロ市は昨日報道にあった、ショッピングモールの再開を6月1日からとしているところがある点について、正式な発表を出し経済再開計画ステージ２に移行しない限りショッピングモールの再開は認めないとしました。

元記事

■ヌエボレオン州独自のリスク信号の使用を表明

ヌエボレオン州の新型コロナウイルス感染状況は、他州とは傾向が違うとして、州知事は連邦政府が示すリスク信号とは異なる独自の判断基準でリスク信号を設定すると発表しました。

連邦政府がリスク信号の基準を４つの指標を基にしているのに対し、ヌエボレオン州は１１の指標を採用するとのことです。その11の指標は次の通りですが、正直何を指すのかは、私にはわかりかねます。

基礎指数

1．新型コロナウイルス専用病床数（空き病床数と思います）

2．新型コロナウイルス専用集中治療室の病床数（空き病床数と思います）

3．日々のPCR検査能力

4．日々の新規感染者数

5．直近１週間の感染指数

6．2019年対2020年の呼吸器系疾患増加数

二次的指数

1．日々の実施PCR検査数（週平均）:　926

2．PCR検査での陽性指数（前週）：11.36％

11％から15％以内であれば特に問題視しない

3．新型コロナウイルスによる日々の死亡者数

1日の死者数が平均で4.5人、最多で10人

4．クレジットカード決済の減少

5．失業率

こう見ると、連邦政府よりもヌエボレオン州政府の方が厳しい目で監視しているということなのでしょうか？

元記事

来週月曜日から経済活動が一部再開になりますが、これから２週間後、どうなっているのでしょうか。やはり必要がなければ外出しないのが一番ですね。

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