サンペドロ市が拠点・人身売買

メキシコのニュース

メキシコからこんにちは。

薫です。

今年に入ってサンペドロ市をメキシコの拠点として、活動していた人身売買組織が発覚しました。

対象は、30代から40代の女性で表立った組織の活動は、Executive Success Programsというコーチングのセミナーでした。セミナーは、8レベルに分かれており、内容や値段などは公になっていませんが、お金持ちを対象にしており、レベル2の段階で1万ドル(大雑把ですが約1000万円)支払ったという証言もあります。

この組織は、アメリカのニューヨークで始まり、メキシコでは2000年から活動を開始し、約250のセミナーを行い、約8000人が参加しています。

メキシコでの関連者

驚きなのは、その関連者です。有力政治家の子息が関わっています。有名どころでは、元大統領のサリーナスの息子、元大統領フォックスの娘や日本でいう大蔵省の元トップの息子などです。

違法活動の詳細

組織の存在を他言しないことを要求され、その担保にヌード写真の提出を義務付けられていました。さらには、動物のように鉄で組織のシンボルの焼き入れをされていました。

また、創始者であるKeith Raniereに忠誠を誓うため、熱心な信者は、家族や友人との絶縁、仕事の辞職を要求されていました。

また、教育の一環として、厳しいダイエットそしてリーダーとの肉体関係を持つことを強いられ、これを苦に退会する人もいたようです。

 

NXIVMの幼稚園

サンペドロ市にあった幼稚園、Rainbow Cultural Gardenは、このNXIVMにより創設され、メキシコの教育省の認可を得る前から操業していたそうです。実際に、子供達にどのような教育を行なっていたかまでは、探しきれませんでしたが、この組織が運営していたことは確かで、世界中に同名の幼稚園があるようです。(サンペドロ市の幼稚園はメキシコ政府により閉鎖されました)

 

メキシコのお金持ち社会

外国人として暮らしている私たちには、あまり見えてこない闇の部分ではありますが、良くも悪くも「アミーゴ社会」のメキシコ。

自分の社会的立場を守るために、もしくはさらなる「上」を目指して、メキシコの金持ち社会では友人関係や友情を「とても大切」にします。

そういえば、最近、ケーブルテレビのTLCでメキシコの超金持ちに密着したリアリティショーが始まりました。覗いてみるのも面白いかもしれません。

 

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