ハリスコ州の冷凍トレーラー事件

メキシコのニュース

メキシコからこんにちは。
薫です。

メキシコのニュースを見ている方には、昨日大きなニュースになっていた「ハリスコ州の冷凍トレーラー」が気になった方もいらっしゃるかもしれません。

 

「冷凍トレーラーから死体が・・・。」ということで、びっくり仰天なニュースではあるのですが、実は殺人事件が多すぎる上に、身元確認されていなく引き取り手(家族に捜索願いを出されていない人たち)がいなくて検察の方で遺体処理に困った上での策だったのです。

 

冒頭の写真はこちらの記事からお借りしてます。記事はこちらからアクセスできますが、衝撃的な写真もありますので、お気をつけください。
http://www.elhorizonte.mx/nacional/asi-transportaban-decenas-de-cuerpos-en-un-trailer-en-jalisco/2304918

 

 

詳細は、検察で保管中の444体の中、検察側での収容キャパを72から142に増やし、残りを冷凍トレーラーに移して保管していました。

 

 

ところが、このトレーラーをエンジンをかけたまま(冷凍機能を維持するため)住宅街に置いていたのですが、異臭を放ち始めたため、近隣の住人が気づき大騒ぎになったということです。

 

このタイプのトレーラーは、ディーゼルで稼働しているそうですが、ディーゼルが切れると自動的に停止するそうで、そうすると、言わずともどうなるかは想像できると思います。

 

一応、カトリック信者が大半を占めるこの国では、家族の合意なしに共同墓地などに遺体を埋葬することは、あまり良いことと思われていないそうで、一刻も早く身元引き取りを申し出てくれるのが一番だそうですが、なかなか申し出や捜索願いさえも出ていないのが現状のようです。

 

追記です。さらに調べた結果、カトリック信者というよりは、メキシコの法律で遺体引き取り人が出てくるまでは、犯罪の証拠として保管する義務があるため、埋葬、火葬はできないことに法律で定められているとのことでした。

 

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