メキシコからこんにちは。
薫です。
メキシコヌエボレオン州政府とKIAの間でのインセンティブについて、先日、メキシコ大統領ペニャニエトが、韓国大統領に対して1週間で解決すると約束していましたが、ようや合意達したようです。
以前の記事については、こちらからご覧ください。KIA問題、1週間以内に解決⁉︎
メキシコヌエボレオン州の州政府とKIAの間に結ばれたインセンティブの合意は、前州知事の時に結ばれたものです。そのインセンティブが違法のものだったものが多かったことから、現州知事になってから合法的なものにただすようにということで話し合いが進められていました。
この過程では、インセンティブが保たれないのであれば、メキシコから出ていく!とまでKIAは騒いでおりましたが、結局まとまったようです。
新たに、メキシコKIA現社長Seong Bae Kimとヌエボレオン州、現州知事ハイメ・ロドリゲスの間で結ばれた合意は次の通りです。
1.メキシコKIAの投資総額に対しインセンティブを28%から10%に変更。
2.メキシコヌエボレオン州からメキシコKIAへのISR(所得税)の還付の無効
3.メキシコKIAは、当初20年間にわたり100%給与税支払い義務を免除されていたのを、95%を5年間のみ支払い義務免除に変更
4.メキシコKIAの敷地に対する固定資産税の5年間にわたり100%免除を、10年間にわたり50%に変更。結局、免除額は同じ? 土地の価値の上昇を考えると少し恩恵を受けた形になるのでしょうか?
5.メキシコヌエボレオン州のKIAに対しての道路整備、新しい道路の建設義務の免除。額にする2千ミリオンペソ(200ミリオンUSD)。
メキシコKIAの新たな義務
1.メキシコヌエボレオン州に対し、5年間にわたり雨水用下水道整備への経済的支援。
2.同様にペスケリーア市に対し12カ月にわたり150ミリオンペソ(15ミリオンUSD)の安全道路整備への経済的支援。これは、カメラの設置や道路完備ではないでしょうか?
3.一定の雇用人数、給与レベル、国産品購入を約束
個人的には、メキシコヌエボレオン州に対して、ほかの最終組付け工場の誘致を禁止という項目があったのが非常に気になりますが、公表されなかっただけか、それともこのインセンティブは維持されるのか。気になるところではあります。
韓国人の悪い影響が少しづつ出てきているモンテレイメトロポリタンエリアで、今後この企業がどのような影響を与えていくのか、興味深いです。
では、また!応援よろしくね。
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