メキシコからこんにちは。
薫です。
先日、韓国大統領がメキシコ訪問をし、KIAとヌエボレオン州とに発生しているインセンティブ問題を早急に解決するようペニャニエト大統領にお願いしていました。
そこでペニャニエト大統領は、1週間以内に問題を解決することを約束しました。
KIAへのインセンティブについて取り上げられていたので、こちらでもアップします。
まず、KIAへ州政府が前知事時代に約束したインセンティブは、11,000ミリオンペソです。
この額は、州が投資雇用促進法に定めるインセンティブ額の6倍にあたります。
その後、知事が交代し、この異常なインセンティブが発覚したため再度KIA側と交渉に入ったのが問題発生につながりました。
KIAへのインセンティブをまとめると。。。。
1. KIAが2014年8月に公表した投資額の28%相当のインセンティブの提供。州の投資雇用促進法に規定されている最高パーセンテージは、5%まで。
インセンティブ額の決め方は、進出予定の企業の将来的なポテンシャルで判断するそうです。ポテンシャルというのは、雇用者数、雇用の質、サプライヤーの誘致可能性だそうです。
これに基づき、点数制で各企業を評価し、100点が満点で、100点獲得企業には投資額の5%(最高額)がインセンティブで与えられる仕組みになってます。
今回のKIAのケースは、満点の100点としても115ミリオンドル(約1900ミリオンペソ)が最高額になります。
2. 土地は寄付。寄付のみならず、今後、固定資産税は発生しません。寄付された土地は499ヘクタールで、内165㌶には、ヒュンダイグループのサプライヤーが施設を建設しております。
3. 給与税(ISN)を20年間免除
法律では、最長5年と定められています。
4. 仮オフィスの提供
5. 工場開場式のパーティー費の負担
6. 従業員の車両税免除
7. KIAとそのサプライヤーが何らかの形で、メキシコ法律に違反した場合、その違反金を州政府が負担する。
8.KIA及びそのサプライヤーで働くテクニシャン(高専レベル)、エンジニアへに教育費を州政府が負担する。
いかがなもんでしょう。前州知事やりますね。彼の懐にどれだけのお金が入っているのか気になります。
ここ数日、パナマ調書が騒がれていますが、前州知事もケイマン諸島のオフショア口座が発覚しましたが、その後どうなったのか。
それはさて置き、ペニャニエト大統領の対応が気になりますね。
では、また!応援よろしくね。
コメント
[…] うや合意達したようです。 以前の記事については、こちらからご覧ください。KIA問題、1週間以内に解決⁉︎ メキシコヌエボレオン州の州政府とKIAの間に結ばれたインセンティブの合意 […]